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オッソブーコのスパイスコーヒーソース
仔牛すね肉の煮込みにハーブレモングレモラータを添えて
オッソブーコはミラノの代表的な郷土料理のひとつ。仔牛すね肉を煮込む伝統的なレシピにコーヒーの風味を効かせたモダンな一皿です。
オッソブーコ作りの秘密は忍耐。煮込めば煮込むほど美味しくなります。可能であれば一晩かけて煮込みましょう。このレシピは、スパイシーな野菜のストックにアラビカコーヒー豆を挽いたものを加えた斬新な味わい。ハーブとレモンをミックスしたグレモラータがピリリと効きます。
出来上がり分量:4〜6人分
材料:
- 玉ねぎ 大1個
- 牛骨 700g
- にんにく 2かけ
- ストック用野菜 350g
- セロリの茎 2本
- トマト 2個
- りんご 大1個
- コーヒー豆(アラビカ種) 25g
- コリアンダーシード 大さじ1
- クローブ 2個
- クミンシード 小さじ½
- ブラックペッパー(ホール) 小さじ1
- トマトピューレ 大さじ2
- フレッシュマジョラム 3本(またはドライマジョラム大さじ½)
- ローリエ 1枚
- 赤唐辛子 1本
- フレッシュサワーチェリージュース(健康食品店で入手できます) 200ml
- 塩
- オッソブーコ(骨つき仔牛すね肉を厚さ4cm程度にスライスしたもの) 4〜6枚
- ラスエルハヌート(北アフリカのスパイスミックス) 小さじ2〜3
- 小麦粉(肉にはたくため)
- 溶かしバター(肉を焼くため)
- はちみつ 少々
グレモラータ用:
- 粗海塩 大さじ½
- イタリアンパセリ ½束
- チャイブ ½束
- セロリの葉 ひとつかみ
- 有機レモンの皮(おろしたもの) 大さじ1〜1½
- にんにく(薄くスライス) 1かけ分
- たこ糸
作り方:
- 玉ねぎは皮つきのまま3枚にスライスし、牛骨と一緒に天板に並べ、グリル(大)の下から3段目に入れて240°Cで焼きます。
- にんにくは潰し、野菜とりんごは角切りにします。1.を15〜20分間焼いたら、にんにくと野菜を加えてヘラで牛骨と混ぜ、頻繁に上下を返しながら野菜に軽く焦げ目がつくまで30分ほどグリルします。
- 乳鉢でコーヒー豆、コリアンダーシード、クローブ、クミンシードを挽き、ホールブラックペッパーと一緒に2.にふりかけ、トマトピューレを加えてさらに2分間焼きます。中身を鍋に移し、マジョラム、ローリエ、赤唐辛子を加え、そこへ水1リットルを加えて強火にかけます。沸騰したら蓋をして弱火にし、6時間以上煮込みます(一晩煮込むのがベスト)。
- 目の細かいザルで漉します。ヘラなどで強く押して最後まで絞りましょう。ザルに残った材料を鍋に戻し、水400mlを加えてさらに20分間煮込み、再びザルで漉して最初のストックに加えます。ザルに残ったものは捨て、ストックに浮いてきた油脂分は取り除きます。ストックにチェリージュース150mlと塩小さじ½を加え、蓋をしないで600〜700mlになるまで煮詰めます。
- オッソブーコのスライスをたこ糸で縛り、塩とラスエルハヌートで軽く下味をつけ、小麦粉をはたきます。オーブンを上火・下火とも160°Cに設定して予熱します。
- ミーレ・グルメロースター(小)に溶かしバターをひいてオッソブーコの全面に焦げ目がつくまで8〜10分間焼きます。油脂分を取り除き、4.を加え、蓋をしないでオーブンの下から2段目に入れ、50〜60分間加熱します。途中1回上下を返します。
- その間にグレモラータを作ります。粗海塩を潰し、すべてのハーブをみじん切りにして、すりおろしたレモンの皮とにんにくのスライスと混ぜます。お皿を温めておきます。
- 6.に塩、チェリージュース、はちみつを加えて味を整えます。オッソブーコのスライスを皿に盛りつけ、ソースを少しだけかけ、グレモラータを散らします。残りのソースとグレモラータは別添えにします。
ポイント:
- モレロチェリーの砂糖煮と雑穀とセロリのリゾットと一緒にどうぞ。
- 骨つき仔牛すね肉は肉屋でスライスしてもらいましょう。
- 肉のスライスが大きい場合は、盛りつける前に骨から外し、人数分に分けましょう。
制作:Regine Smith Thyme
フードスタイリング:Marlies Klosterfelde-Wentzel
スタイリング:Katrin Heinatz
写真:© Wolfgang Kowall